CIRCLE WIND2011

~復興を願う~ 祈りの慰霊碑建立に向けて

東日本大震災から早くも4年が過ぎようとしています。未曾有の大災害に襲われた被災地では、様々な課題と問題を内包しながらも国を挙げての復旧、そして復興へと大きな力が注がれ続けていると日々、実感しております。

しかし、復興庁の発表によれば全国の避難者等の数は約32万1千人、宮城県では11万2千あまりの方が未だに仮設住宅などでの生活を余儀なくされ、福島の原発事故によって県外での避難生活を強いられている方も数多くおられます。そうした現実のなか、官民が協力しながらありとあらゆる分野で人々の生活を取り戻そうと、インフラを整え、代替え地の選定をし、被災者である地域住民の心情を優先し、手を尽くしていることを踏まえたうえで、今、私たちが取り組もうとしているのは、人々の「こころ」と「暮らし」に焦点をあてた「鎮魂と追悼のモニュメント」の建立です。

喪った近親者への「鎮魂と追悼」の拠り所として、また、すべての人が訪れて手を合わせ祈りを捧げ、哀悼の思いを積み上げていく場所として、「鎮魂と追悼のモニュメント」を建立することは、災害の風化を防ぎ、未来へ向かっていくための希望の象徴となり得ることと確信しております。

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『東日本大震災 鎮魂と追悼のモニュメント』建立プロジェクト企画の背景

『追悼の気持ちを表す場所』の必要性行方不明者のご家族など、祈りの拠り所を持たない被災者や、被災地を訪れる直接被災者でない人々が、追悼の気持ちを表し、献花する場所が必要です。
『震災の記憶の伝承』の必要性震災の記憶を薄れさせずに、後世に伝えていくためには伝達装置となるものが必要です。
『未来へ向かう希望の象徴』の必要性震災から立ち直り、未来へ向かっていくための人々の希望の象徴となるようなモニュメントが必要です。

『東日本大震災 鎮魂と追悼のモニュメント』

制作と完成後の展開モニュメントの製作は、「ニューヨーク9.11プロジェクト」の慰霊モニュメント製作を手がけるなど数々の実績を持ち、宮城県出身で「みやぎ絆大使」でもある世界的な彫刻家の武藤順九氏に依頼します。完成後は夢メッセみやぎなどに一時的に設置し(予定)、将来的に震災の資料館や慰霊公園、メモリアルパークなどが建設された場合には、宮城県や石巻市などの行政機関へと管理を委譲できるような前提で運営を行っていきたいと考えております。